【アパート・マンションの鍵】防犯性の高さで、空室対策を!
1〜3月は、進学や就職、会社の転勤などで、春からの新生活に向けて物件探しをする人が増える時期と言われています。
入居していた方が退去され、空室になれば、アパートやマンションなどの賃貸物件を経営するオーナーさんはお部屋の清掃やメンテナンスを行わなければいけません。次の入居者様を募集する必要もあります。
そこで空室対策の一つとして、ぜひ防犯面について考えてみてはいかがでしょうか。例えば、アパートやマンションを探しているときに防犯性をまったく気にしない方も少ないかと思います。女性であれば、特に防犯性の高さは物件選びの重要なポイントになるはずです。
ということで、今回の記事では『アパートやマンションの入居率アップにつながる、防犯性の高い鍵』などについてご紹介したいと思います。
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<目次>
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1. 賃貸物件の鍵の種類と防犯性
アパートやマンションなど、賃貸物件でよく使用される鍵の種類を紹介します。
01、ディスクシリンダーキー
ギザギザした非対称の山が両側にある鍵です。昔からよく使われてきたので、ピッキングの被害が多く、新しい建物ではあまり採用されないタイプです。
02、ピンシリンダーキー
片面一方向にギザギザのある鍵です。ディスクシリンダーキーと比べ、防犯性は高くピッキングしにくいタイプですが、防犯性はそこまで高いものではありません。
03、ディンプルキー
一般的な鍵と仕組みはほぼ同じなのですが、複数のピンの形状と鍵の形状が合致することによって、解錠するタイプです。鍵にくぼみがあり、ピッキングしにくい複雑なタイプです。
04、カードキー
カード型の鍵です。ピッキングの被害にあいにくため、新しいアパートやマンションで採用されることが多くなりました。設置や交換費用は高めですが、防犯性が高く安心です。
■空き巣の侵入の手口とは
空き巣はあらゆる手段で住宅への侵入を試みます。ですが、それらの手口を知っていれば、防犯対策は可能です。また、侵入に5分以上の時間がかかる場合は、約7割の空き巣が侵入をあきらめると言われています。防犯性の高い鍵にすることで、侵入しにくい家だなと思わせる効果も期待できます。
<侵入手口の種類>
・ピッキング (主な対策:CP錠、ディンプルキー、電子ロック など)
・サムターン回し (主な対策:CP錠、ディンプルキー など)
・ドアのこじ破り (主な対策:CP錠、ガードプレート など)
・鍵穴壊し (主な対策:CP錠、防犯センサー など)
侵入手口の種類について、詳しくは『鍵のプロが教えます!自宅の防犯対策5例』の記事でも紹介していますので、よろしければ、そちらもご覧ください。
2. 便利で防犯性が高い鍵・おすすめの製品をご紹介!
■ロータリーディスクシリンダー
まず、ディスクシリンダーとは昔から住宅やアパートなどに広く使用されている鍵です。鍵穴は縦で”く”の字になっており、鍵山の両サイドが非対称でギザギザしています。ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーとほぼ同じ構造でありながら、より防犯性が高く、ピッキングが難しい鍵になります。
■ディンプルキー
ギザギザの一般的な鍵と比べ、ディンプルキーの方は複製がしづらく、ピッキングに関しても難しいため、防犯性能が高いです。ディンプルキーは、くぼみの形状を変えることで全く別の鍵にすることができます。種類が多いと開錠の種類も増えて、鍵を簡単に開けることが難しくなります。
▼防犯性を重視したい方におすすめの製品
ポイント:合鍵が複製困難で、防犯性が高い
・dormakaba製
『Kaba star plus』や『Kaba star neo』
鍵の所有者情報を登録することで、メーカーが純正スペアキーの作製を行う『鍵登録システム』を導入するほか、鍵ナンバー・シリアルナンバー・暗証番号のトリプル認証を採用し、鍵の不正登録・不正コピーをより困難にしています。また、膨大な理論鍵違い数による複雑なキーシステムを構築できるため、マンションやオフィスなどにもおすすめです。
※『Kaba star neo』は、国内主要メーカーのさまざまな製品と交換できます。
・美和ロック製『セキュリティ認証IDシステム』
セキュリティ認証IDシステムとは、第三者に万が一、鍵番号を知られても鍵の不正コピーができないシステムです。鍵の複製を行う際には、鍵の所有者が持っているセキュリティカードのセキュリティ認証ID番号と、鍵番号の2つをご提示いただく必要があります。美和ロック製のPRシリンダーにオプションとしてつけることができます。
・ゴール製『セキュリティIDタグ』
ゴールのGVキーという製品には、セキュリティIDタグをオプションでつけることができます。鍵を複製する場合は、このセキュリティIDタグに記載されているセキュリティIDと鍵番号の2つを提示し、専用注文書を記入して注文者の印鑑を押して、メーカーへ注文します。少し手間はかかりますが、簡単に複製できない点が不正コピーをより困難にしています。また、タブタイプなので、ついつい鍵と一緒に持ち歩きそうですが、不正コピーを防ぐためにも、鍵とは別に保管しておいた方が良いでしょう。
▼その他 おすすめ製品
chekey2 鍵の閉め忘れの防止に!
DTRSⅡ ポケットの中にタグをいれているだけで、鍵を開けることができます!
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
防犯性の高い鍵に交換することは、新しい入居者はもちろん、既存の入居者へのアピールにもなります。そして、当然のことなのですが、「鍵交換をしましょう」ということが一番大切なことですね。
また、玄関の鍵以外にも、窓に補助錠をつけたり、防犯カメラやセンサーライトを設置したりすることで、入居者の安心につながります。
鍵の交換の多くなるこれからの時期に、ぜひ防犯性の高い鍵・防犯対策について検討してみてはいかがでしょうか?
鍵のこと、防犯対策に関することなら、マスターキーまで。