被災地では、どんな防犯対策が必要?
令和6年、元旦の午後4時すぎに能登半島を中心とした広い地域で大きな地震が発生しました。被災された方々には心からお見舞いを申し上げますと共に、被災地の一日も早い復興を心よりお祈りしています。
残念ながら、このような大きな災害が発生すると、混乱に乗じて空き巣や窃盗などの犯罪が増える傾向があります。今回は、災害時に起こりやすい犯罪の紹介やどのようなことに気をつけ、どのような対策を行う必要があるかを紹介したいと思います。
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<目次>
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1. 災害後は空き巣や窃盗などの犯罪が起こりやすい
石川県警察本部によると、2024年の1月には35件の犯罪が発生しました。その中でも窃盗が最も多く、人がいなくなった住宅から金品を盗んだり、店員が避難した隙を狙ってお店から商品を盗んだりした犯罪が確認されました。また、避難所での置き引きや住居への不法侵入、女性を狙った性犯罪なども確認されました。
2. 犯罪が起こりやすい場所
破損した窓やドアは、犯人にとって侵入しやすく、逃げやすい場所になります。また、人通りの少ない場所や周りから見えにくい場所は、犯罪が発生しても周りから気づかれにくいです。このように危険な場所を把握しておくことが重要です。
それでは、大切な財産や家族を守るために、どのような対策が必要なのでしょうか。
3. 被災地での防犯対策
・家を留守にする時は確実に施錠を行いましょう
ホテルや旅館などの二次避難所でも、部屋を離れる際は必ず施錠を行いましょう。自宅や倉庫などで鍵が壊れてしまった場合は一時しのぎですが、ワイヤー錠やチェーン錠、南京錠を活用するのもおすすめです。破損した窓やドアもできるだけ塞ぐようにして、犯人が簡単に侵入できない環境を作ることが大切です。施錠できる場合は補助錠を取り付けることで、外からこじ開けられにくく、侵入までの時間稼ぎにもなります。
・貴重品は身近なところに保管しましょう
避難所で生活をされている方々は、貴重品を見失わないように注意してください。また、避難所を離れる際は必ず貴重品を持参するようにしましょう。しばらく使用しなさそうな貴重品については銀行の貸金庫に預けたり、持ち出せるタイヤや家電製品などはトランクルームに一時的に預けたりするという手もあります。
・防犯ブザーや笛を携帯しましょう
自分や家族が危険にさらされた場合には、周囲にすぐに知らせる手段を常に持ち歩くよう心がけましょう。また、災害時には大人も単独での行動を避け、できる限り複数の人と行動するか、家族や知人と一緒に行動するようにしましょう。
それでも、万が一犯罪被害に遭った場合には、すぐに家族や警察などに相談しましょう。
避難地域を管轄する警察署の電話番号はこちら(石川県警察本部のサイトにリンクします)
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうして書き出してみると、災害時にできる対策は意外に少ないと思いました。しかし、どんな犯罪が起こる可能性があるのか、どのように対策をすればいいのかを事前に知ってもらうことで、いざという時の危険回避につながればと心から願っています。
鍵のこと、防犯対策に関することなら、マスターキーまで。